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山行とトレイルレースとトレーニングの記録

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熊野古道トレイルランニングレース2019 ③完

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コース全容
実測値 dst51.98km D+2834m
ambit2にて1秒間隔計測

では、スタートしていきましょう。

当日はけっこう寒くて、つけるつもりじゃなかったアームカバーを直前でつけることにしました。

辺りはまだ暗く、皆ヘッドライトを点けています。

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大会HPから引用


僕はスタート地点のセンター先頭付近に並びます。
スタート1分前くらいに、前方からタンクトップの選手がやってきました。


成瀬選手です。
トレイル界初となるラーメン小川の実業団選手です。
僕が以前に参加した2017年のOSJ山中温泉トレイルレースで成瀬さんは三重の阪田さんと同着優勝されていました。

 

僕は、今回のエントリーリストを見たときに優勝候補となる選手を2人ピックアップしていました。
そのうちの1人が成瀬選手です。


そして、もう1人は後々登場します。

 

皆でカウントダウンして、一斉にスタートです。

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頂いた写真です
ありがとうございました!

最初の2〜3kmはロードを走ります。
自分の予定は、ずっと2位くらいで追いかけて40km以降でスパートをかけるというものでした。

しかし、最初のロードでいきなり予定変更です。

成瀬さんの後ろについていましたが、キロ4分半〜4分後半と思っていたより抑えめだなぁと思いました。
成瀬さんはアップダウンのパートが強そうなので、走れる前半パートに差をつけておこうという気持ちも働いて、飛び出すことにしました。

(あとはどこまで前回タイムを更新できるか試したかった)


キロ4〜4分20秒くらいでしょうか?
アキレス〜フクラハギにかけて若干の痛みを感じますが走りには全く問題はありません。


最初は緩い登り。
帰宅ランで嫌ってくらいに走っている傾斜です。

「だから大丈夫」

って自分に言い聞かせながら走りました。


下りに入っても身体が気持ちよく動きます。

3年前、腰が悪くて滑らかに走れず転倒した事を思い出しました。


最初のエイドに入って、片方のフラスクを満タンにして、すぐに出発しました。


そこで成瀬さんに

「ペース速いですねー!」

と声をかけられました。


僕は
「後半で潰れるかもしれません」

「実業団の方ですよね?」


成瀬さん
「はい、毎日ラーメン作ってます(笑顔)」


そこからしばらく色々と会話しました。
気作でとってもいい感じの人でした。


成瀬さんは神奈川から7時間もかけて参加したそうです。
10月20日にも小辺路トレイルジャーニーでこっちへ来たそうです。ちなみにその小辺路トレイルジャーニーでは優勝されています。


先行するもピッタリと着かれたままツエノ峰を目指します。
ツエノ峰への登りで、ようやく振切りました。


ツエノ峰付近はものすごい雲海です。
まるで空島に来たかの様です。

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気分は最高潮に!! 大会HPから引用

いつも真っ暗な林道をヘッデンを点けながら黙々と帰宅ランしている日々。
それに比べれば、今日という日が楽しくないわけがありません。
景色も相まって、気持ちが最高に高揚していきます。

 

ここで衝撃の出来事が…


「サマヨイさんですよね? ブログ見てます」


とおっしゃる男性が十数メートルほど一緒に並走しながら応援してくれました!!


心の中で

「まだ、ブログ初めて1週間程なんですけどーっ!!」

と叫んでいました。


まだ、見てくれた人が数人程度のこの段階で、その少ない見てくれた人の1人が、このツエノ峰で直に応援してくれている。

これって、すごくない!?


「頑張ってブログ続けよう!!」


って思いました。

ありがとうございましたm(_ _)m

 

しばらくビックリしながらも、下りに入りました。

落ち葉でけっこう滑る下りでした。
一度転倒しました。


けっこう下ったところで成瀬さんに追いつかれました。
内心、もう追いつかれないかなと思っていたのでビビリました。

そこからは、登りで先行して下りで追いつかれるというのを繰り返し、結局、第2エイドを過ぎた先の登りまで、ほぼ一緒に走る事となりました。

 

続いて一族山の登りを目指してロードを走っている時に、後ろに気配が…


成瀬さんかと思ったら、違いました。
今回優勝した北海道の太刀川さんです。

 

僕が優勝候補に挙げていた、もう一人の選手です。
別のトレイルレースのリザルトでも良く見かける強い選手です。ロードのサロマ湖ウルトラでは7時間20分位なので、かなり強くスタミナもある選手です。

 

少し会話して、32km地点の登りのロードで一度抜かれましたが、一族山の急登でまた抜き返しました。


一度抜かれて
正直、優勝の夢はもう終わったか、と思いましたが、そこから43km地点のエイドまで、なんとかついていく事ができました。


でも、もう32km地点位からアキレス腱〜フクラハギにかけてバネが終わっている感じ…
無理すると大きな故障にもなりそうです。


最後の通り峠の登りは滑るし、脚終わってるし、ほぼ全部歩きました。
太刀川さんは全部走ったそうなので全く勝負になりませんでしたね。

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通り峠は走れなかったけど、レース中はずっと楽しかった。
大会HPから引用

そして最後のロードは2位を守る事で精一杯でした。

ラスト1kmでペースを上げようとしたら、右フクラハギに激痛が…

やってしまった…

走るのがかなり辛かったのですが、なんとかフクラハギを使わずヨチヨチ走ってゴールしました。


抜かれなくて良かった。


手持ちのジェルは2個余りました。
フラスクにはだいたいジェル1個分くらいが残っていたように思います。


つまり、全体でジェル16個分(約1600kcal)くらいは摂取したかなぁといったところですね。

20分に1つ摂取で計算するといいのかも。

 


たぶん他の選手より燃費が悪い方だと思います。笑

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表彰式にて
鏑木さんと写れました

 

 

今年のレースはこれにて終了。

まずはしっかり脚を治してから、2月、3月のフルマラソンに向けて練習していこうと思います。