夜のキノコ狩り
12月1日に熊野古道トレイルランニングレースに参加しました。
ラスト1kmで負ってしまった右フクラハギの肉離れ(?)が依然として治らず、現在まで全然走れていない状況です。
一度15kmの帰宅ランを試みましたが、5kmで症状が悪化して残り10kmはハイキングとなりました。
どうしようか…
体幹でも鍛えようとプランクをやりましたが、正面3分、両サイド2分を一度やっただけ。
筋トレの魅力を未だ感じられずにいます。
そんな自堕落な日々を送る僕に
中学時代からの悪友であるワンコからLINEによるお誘いが…
「ひまか?キノコ採りにいかへん?」
キノコだと!?
野生の食べ物で1番危険なヤツやんけ…
「いくいく〜」
というわけで、負傷中の身体には丁度いい運動の
キノコ狩りへ行ってきました。
(平日の夜)
ワンコが地形図をみて目星をつけた1件目の場所は、森の中を流れる沢沿いの場所でした。
その森は地形図によると広葉樹林だったのに、実際に行ってみると植林の杉林で、生えているキノコもスギヒラタケだけでした。
スギヒラタケ
スギとかマツ等の針葉樹林帯に生えるキノコで
昔は食用として広く食べられていたが、現在は毒があるので食べるべきではないとされているキノコだそうです。
人によっては急性脳症が起きるそうです。
やっぱキノコは怖いですねぇ…
歩いてもいっこうに広葉樹が出てこないので
見切りをつけて2件目の場所へ移動しました。
2件目の場所は、某渓谷の広葉樹と植林が入り乱れた場所です。
1年中沢登りをしているワンコは、沢登り中に多くのキノコと遭遇するそうです。
時にはキノコ採りと魚釣りに追われて、いっこうに沢登りの工程が進まない、なんて事もあるそうです。笑
そういうユルイ旅もええなぁ。
そんな彼が言うには、水際にある広葉樹の倒木
(ナラの木とかのあまり枯れていないヤツ)
が熱いそうで、場所選びもそういった倒木が沢山ありそうなところを選びました。
渓谷に入って5分ほどで出逢いました。
立派なヒラタケです。
ワンコのトーンが1段上がります。
どうやら、これはそうそうお目にかかれないほど立派な様です。
興奮しながらナイフを取出し、綺麗に土の部分を削ぎ落として収穫しました。
彼はこうやって収穫したキノコを冷凍保存し、必要な時にお弁当の具として使うそうです。笑
僕は色々なモノが入っているであろう、彼のお弁当を想像しながらキノコ狩りを続けました。
その後も、倒木をチェックしながら渓谷を遡行していきました。
他に見つけた食用キノコは、ハナビラニカワタケと老菌のエノキタケ、そしてキクラゲです。
(その時はどれも自信が無くて採集はしませんでしたが、後々調べてみて間違い無いと思いました)
途中、遠くの方でキノコを探していたワンコが、大声で何かを言っています。
どうやら何かが自分の方へとやってくるようです。
やってきたのはムジナ系の何かでした。
スマホを取出し動画を回しながら追いかけました。
メチャ足が遅いです。
足が万全で噛まれるのを覚悟すれば、きっと捕まえられるでしょう。
しかし、沢を渡るスピードだけは軽やかで速かったです。
後で調べてみると、その正体はハクビシンでした。
ハクビシンは
外来種なのかそうでないのか?
外来種ならいつからいるのか?
そのへんがはっきりと分かっていないそうです。
だから特定外来生物にも指定されていません。
狩猟対象で、味は臭いに癖があるので濃厚な味付けにすると美味しいとのこと。
"キノコは危ないから、ちゃんと勉強してから"
そう思っていたのですが…
今回、経験者同伴ということもあって
キノコという禁断の扉をついに開いてしまいました。
前から山菜や野草はよく採って食べていたのですが、山菜は春がメインだし
野草のレパートリーもマンネリ化していたので、新しい刺激が欲しかったんです。
キノコを視野に入れることで、この冬は里山でもけっこう楽しめそうです!!