夏の大峰奥駈道無泊縦走⑤《太古ノ辻〜玉置神社》
太古ノ辻からは熊笹が無くなり、走りやすくなりました。
この区間を走った前回の記憶が無かったけど、理由がわかりました。
特徴があまり無いからだと思います。
原っぱの様なルートが続きます。
昔は大峯山脈全域が女人禁制だったのですね。
走るのが嫌になってきて、自撮りタイムに突入しました。
天狗の稽古場で稽古中です。
大峯には天女の舞という場所もありますよね。
ガジュマルの様な見慣れない木があったので、撮りました。
1つ食べたら、カメ虫が付いていたのか、ものすごくパクチーの味がして、吐き出しました。
この区間で1番しんどい登りの涅槃岳です。
思わず写真を撮らずにはいられないサイズのナメクジがいました。
歳はいくつでしょうか?
吉野から15時間半。
23時 持経ノ宿に着きました。
建物の中に水場から汲んできてくれた水が置いてありましたが、やっぱりフレッシュな水が良かったので、横の林道を400メートル程下って水場を目指しました。
水場の水量が豊富で狂喜乱舞してしまいました。
流し台ではヒルが水浴びしていました。
持経ノ宿からは原っぱゾーンが無くなります。
植林で少し鬱蒼としています。(ルートは明瞭)
そして、涅槃岳の次に現れたのは強敵、行仙岳です。
斜度が急で、やられました。
行仙岳を過ぎると、行仙宿があります。
午前1時間4分 行仙宿 到着。
吉野から17時間半。
行仙宿横のベンチで仰向けになってヘッドライトを消し、目をつぶりました。
たぶん5分くらい眠ってしまいました。
花折塚までに強敵の笠捨山や地蔵岳があったのですが、写真を取り忘れました。
(それどころではないくらい疲れていたのかも)
地蔵岳以降の森の中で、また仰向けになってヘッドライトを消し、ひっくり返りました。
眠かったというより、体幹が疲れてきて横になりたかったんです。
深夜3時過ぎの森の中だったと思いますが、恐怖心は全くありませんでした。
ちょっと寒かったけど、真っ暗な森の静謐に包まれながら力が抜けていく感じが気持ちよかったです。
随分長い時間眠っていたような気がしましたが、多分15分くらいでしょう。
スッキリしました。
玉置神社手前にあります。
この辺りは道路に出たり、山に入ったりを繰り返します。
急ではないけど、永遠とも思える単調な上りを歩きます。
午前6時09分 玉置神社 到着。
吉野から22時間半くらいかかりました。
いつも通り道となる、玉置神社。
いつか目的地として参拝したい。
玉置神社は呼ばれていない人は、何らかな理由で参拝できなくなるという神社だそうです。
僕は、過去3回、まだお断りされた事はありません。
ここの手洗い、口洗い用の水を補給してから、本宮へ向け出発しました。
ここからもまだまだしんどいです。