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山行とトレイルレースとトレーニングの記録

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夏の大峰奥駈道無泊縦走④《弥山〜太古ノ辻》

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16時03分 八経ヶ岳 ガスが出てきた

弥山からそう遠くない距離を移動して、近畿最高峰の八経ヶ岳に到着しました。

(出発して約8時間半)

小学生の頃、地図帳で高い山を探していた時に目に留まった山です。

まさか、今ではこんなにもお馴染みの場所になるとは、あの頃は夢にも思っていませんでした。

感覚的には、ハ経ヶ岳へ登る事は居酒屋で食事するのと同じくらい珍しい事ではなくなりました。

むしろ、年間で数えれば居酒屋へ行くことの方が少ないです。

 

八経ヶ岳(別名:仏経ヶ岳、八剣山)

あの頃の地図帳には『八剣山』と記されていたように思います。

 

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大峰っぽい雰囲気

ここからは釈迦ヶ岳まで大きな尾根をトラバースしていくだけなので

理屈は簡単なのですが、ルートは所々不明瞭で夜は走りたくありません。

しかも、ガスっています。

このまま夜になるとヘッドライトが使えず状況は悪くなるでしょう。

(ガスの中でライトを使うと真っ白で前が見えません)

 

さて、日没までに釈迦ヶ岳まで行けるのか?

 

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崩落地

落ちても死ぬことは無いでしょう。

 

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夜だと迷ってると思う

開けた所は迷いやすいです。

ある程度ルートを覚えているので、なんとか迷わずに行けました。

結局、奥駈中に地図は2回しか見ませんでした。

(多分、もう見なくてもいけると思います)

 

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重い雲と神仙平

神々しいですよね〜。

神仙平で仲間3人でゴロ寝泊したのが懐かしいです。

意外と平らじゃなくて寝苦しかった事と、夜空に人工衛星なのかISSなのか分からないけど、それっぽいヤツが飛んでいたのを眺めていた記憶だけが残っています。


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神仙平 過去pic


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神仙平 過去pic

アルプス的ですいい感じですよね。

 

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相変わらず枯れたバイケイソウ

ちょっと鬱陶しい。

 

 

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雰囲気が好き

トレイルランニングは時間を有効活用できるので、好きな場所でゆっくりと過ごす事ができますね。

今回はできませんが…

 

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楊枝ノ宿の水場

 

手前の尾根はガスの影響で泥濘んでいたから、ここの水場は大丈夫だろうと思っていましたが、ここも涸れていました。水場から、ルンゼを下って水が汲めそうな場所を探してみたりしましたが、見つかりません。

どうしようかと思いながら、水場へ戻る途中で、なんと汲めそうな水の流れがありました。

また20分近くかけて水を溜めます。

時間がかかるので、今回はフラスクに1杯だけ(約500ml)くらい溜めました。

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採水した場所

木の根を滴る雫を溜めました。

 

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東側の景色

18時半頃。

日が暮れてきたぞー。急げー!!

 

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荒廃感

急ぎたいけど、写真も撮りたい。

 

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夜が近い

天気と相まって、厳しい雰囲気。

 

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釈迦ヶ岳

19時7分、釈迦ヶ岳到着。

出発して11時間半くらいかかりました。

なんとか明るい間に着くことができて良かったです。

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深仙宿の水場(香精水)

釈迦ヶ岳から深仙宿までの熊笹は、かなり深くて厄介でした。

この水場はいつも水量が少ないので、今日は涸れているかと思ったけど、出てました。

それでも水量はポタポタレベルです。

また、15分くらいかけてフラスクを満タンにしました。

もっと溜めたかったけど、これくらいにしておきました。

 

 

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太古ノ辻

太古ノ辻は奥駈の中間地点です。

20時4分到着。

12時間半位かかりました。

後半はどんな旅になるでしょうか?