山で採ったチチタケで【栃木名物チタケうどん】を作ってみた。
裏山でこんなにもチチタケが採れたので、全部突っ込んで
【栃木名物チタケうどん】を作ってみることにしました。
まず、チチタケについて
チチタケは次の写真の様に、傷口から乳液が出てくるので乳茸と呼ばれています。
食感がボソボソと好まれず、人によっては見向きもしないキノコとの事です。
ですが、栃木県においては古くから熱狂的に愛されているキノコでもあります。
何故、栃木では愛されているのか?
それはチタケうどん(蕎麦)という美味しいチチタケの食べ方があるからなんです。
独特な旨い出汁が出るそうで、その味は煮干しの様な、カニの様な、何とも言えない旨味なのだそうです。
栃木ではチチタケを求めて山へ入る人の遭難が後を絶たず、乱獲により数が減り、マツタケ以上の価格で取引されたりすることもあるそうです。
また、他府県のチチタケ情報を聞きつけて、遠征にくる栃木県民もいるとか。笑
栃木県民のチチタケ愛には驚かされますよね。
(これって中毒なんじゃない?笑)
これらの話がどこまで真実かはわかりませんが
「そこまで美味いと言うなら、チタケうどんを作ってやろうじゃあーりませんか」
【チタケうどんのザックリとした作り方】
山から持ち帰る際のなんやらかんやらで、かなり細かくなってしまったチチタケを全部冷凍庫で保管していました。
まず、その冷凍していたチチタケを多めの油で炒めます。
とにかくしつこく炒める事がポイントで5分以上炒めます。
(充分炒めないと出汁が出ないらしい)
次にナスをこんな感じに切ります。
チタケうどんにはナスが必須です。
チチタケとナスを一緒に炒めます。
ナスが油を吸ってしんなりするまで、また延々と炒めます。
ナスがしんなりしてきたら、麺つゆ、酒、砂糖、醤油を適量入れて炒め続けます。
充分炒めたら、スープに必要な分のお湯を入れて煮ます。
味見しながら、調味料で調整して下さい。
僕はここへ冷凍うどんをそのまま投入しました。
(残念なことに、一玉しかなかった)
麺がほぐれたら完成です。
具はチチタケとナスのみ。
いざ、実食。
うん、旨い!!
「麺つゆが入ってるんだから、そら美味いだろ!!」
と思われるかもしれないが、動物質が全く入ってないのにこの濃厚な味わいは凄いです。
食べすすめるほどに虜になっていきます。
この油と出汁を吸ったナスも旨い。
旨い、旨いぞ!!
チチタケは変わった食感です。
ネットでは「コルクを食べている様だ」と揶揄される食感ですが、なるほど上手いこと表現したもので本当に煮込んだコルクの様です。
ただ旨いコルクでした。
こんなコルクなら、僕は問題なく食べられます。
煮干しやカニの様な味がするとの事でしたが、僕にはそこまでわかりませんでした。
ただただコクのある旨味に魅了され、汁までほとんど飲んでしまいました。
なるほど
栃木県民の気持ちがわかりました。
これは是非リピートしたい。
はたして次はいつ食べられるだろうか。
待ち遠しい。
もう、チチタケの虜です。