近所の庭園で採れた【カワリハツ】を食べる。
久しぶりに雨が降ったので、少しワクワクしながら裏山へキノコパトロールへ行きました。
前回見つけたヒラタケ達がどれくらい成長したかもチェックします。
いやぁ〜、楽しみだ〜
到着して愕然。
全部こんな感じ…
オレはほんとに学習しない男だぁ↓↓
「キノコは見つけた時が収穫時だと言うとろうがッ!!」
特にヒラタケはそうだと思いました。
いやぁ、残念。
気を取り直して山を走ります。
あんまりキノコがありません。
雨が降ってから、気温がかなり下がったのが原因かもしれない。
ボウズかと思いきや
おっ!! あれは!!
そびえ立つ白い巨塔
ホオベニシロアシイグチ
何度か食べたキノコです。
嬉しいけど、新しい種類のキノコも見つけたかったな〜。
この日はタイムオーバー、これにて終了です。
制限時間が迫っていたので、ダッシュで山をかけ下ります。
ウルトラマンかよ。
1時間30分でキノコ1本の収穫でした。
持ち帰ったホオベニシロアシイグチを炒めます。
今回は茹でこぼし無しです。
余ってたピーマンとジャガイモも入れて、晩御飯のオカズを一品追加です。
「これは何度も食べてるし、マジで大丈夫だから」
と説得した結果、奇跡的に妻も一切れだけ食べました。
酸っぱくて癖のないキノコですが、特に旨いとも不味いとも言ってなかったと思います。
一切れ以上は食べなかったけど。笑
やはり茹でこぼしをしない方が、香りがたって酸味も強かったですね。
うん、美味しかったです、うんうん。
時と場所は変わって、帰宅途中の病院横にある小さな庭園です。
この庭園には前々からヤツがいるんですよねー。
ずーっと気になってるヤツ。
コイツです。
傘が開いたタイプ。
他にも、過去には
こんなヤツや
こんなヤツも。
こいつらはみんな同じ種類のキノコだと思うんです。
たぶんカワリハツ【変初】です。
ヤツじゃなくてハツだったということですね。
それも変なハツです。
個体によって紫色、緑色、淡紅色等、変化に富んだ色をしています。しかも色によって呼び名が変わったりする事もあるらしくなんかややこしいヤツです。
いざ、同定しようと思ったとき、このマジョーラの様な色の定まってない感じがちょっとパニックです。
そんな変わったヤツらを
今回、勇気を出して食べてみることにしました。
(勇気の使い方をよく間違えます)
若いヤツらをゲットしました。
丸っこくて愛着が湧いてきました。
ポップな形状とサイケデリックなカラーリングが最高にカワイイですが油断はできません。
比較的弱毒が多いベニタケ系キノコにおいて、絶対に避けなければならないキノコがニセクロハツです。
クロハツもクロハツモドキも有毒ですが、ニセクロハツは数本で死ぬレベルの猛毒です。
見分け方として
クロハツ、クロハツモドキはヒダ等を傷つけると赤く変色して、それがやがて黒になるそうです。
ニセクロハツは傷つけると赤く変色したままです。
ニセクロハツについて厚生労働省のホームページを載せておきます。
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/kinoko_12.html
今回のキノコは傷によって赤く変色する事はありませんでした。
ただ、カワリハツでない別のベニタケ系毒キノコならハライタはあるかもしれないので心して挑みます。
では調理していきます。
カワリハツは洋風の調理法が良いとの事で…
マジックソルトをin!!
オリーブオイルをブッかけてホイル焼きです。
すると、こんな感じになりました。
見た目はあんまり変わリませんね。
では、いただきま~す。
ベニタケ系キノコの特徴は辛味があってボソボソやボロボロといった脆いキノコが多いイメージでしたが、このキノコは辛味がなく、サクサクと歯切れが良いです。
全然癖がなくて美味しい。
けっこうホイル焼は当たりな調理法かもしれません。
また、見かけたら人目をはばからず採りたいと思います。
翌朝、安堵感と共に無事目覚めました。
ただ普通に起きただけですが、新しい種類のキノコを食べた翌朝はいつもより「生きてる事に感謝」できます。
無事であったという幸福感。
皆さんも限りある命を大切に、今日も1日頑張りましょうね。
そのうち美味かったキノコランキングでもしようかな。
野生のヒラタケを食す。
前回の続きです。
ホオベニシロアシイグチ
アミタケ
ヒラタケ
これらを食します。
アミタケの柄に穴が空いていたから虫が入ってるかなぁと思って虫出ししました。
塩水に浸けて一晩置きました。
(塩水の濃さはフィーリングです。けっこう濃いめ)
すると出るわ出るわ、アミタケの管孔部分から食いたくなくなるレベルで出てきました。アミタケ以外のキノコにはいないようです。管孔から出てきた虫が下に落ちるように管孔部分を下向きにして浸しておくのが良いと思います。
【閲覧注意】
出てきた虫達の写真です。
35匹くらいいます。
(妻には内緒です)
だいぶ食う気が失せますが、食べましょう。
茹でこぼします。
刻んだニンニクを炒めます。
キノコ投入。
ダイショーの塩コショウを振って完成です。
まず、ホオベニシロアシイグチの幼菌から頂きます。
このキノコ特有のほんのりとした酸味が効いてて問題なく美味しいです。調理法は何が良いでしょうかねー?
個性を活かすためにも、こうやって普通に炒めて食べるのが良いかもしれません。
次に、大量に虫が入っていたアミタケを頂きます。
食感は柔らかめで、強いクセは無く美味しいです。
虫も好むわけですね。
まぁ、好みの問題ですが、この風味とヌメリが味噌汁に合いそうです。
最後は、幼菌のヒラタケさんです。(敬語使います)
株ごと一口です。
ヤバいくらいブリブリであらせられます。
食感が凄くいい。
成菌のヒラタケさんより断然に歯ごたえが気持ちいいです。
味は言うことなし。
オオイチョウタケのように戦車で突っ込んでくるような強い旨味ではなく、癖のない繊細な美味しさがあります。
歯ごたえと相まって、もっと食べたいと思わせてくれます。
いやぁマジ優秀菌だわ。
まだ残っていたので、もう少し成長した頃に狩りにいきたいです。キノコムシが数匹いたので、食われてなければ良いのだが…